アニメがたり【2017春,Vol.2】
こんにちは。るっぴーです。
前回に引き続き、2017年春アニメの評価と雑感をざっくばらんに書き綴る記事パート2。
今回取り上げるのは
「正解するカド」
「月がきれい」
の3本です。
※タイトル後の()内の数字は10段階評定です。
※若干ネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
進撃の巨人 Season2(9)
原作未読、アニメ前期から入って2期も継続視聴。
今期は超大型巨人が次々に現れ始め、巨人の特異な能力や生態系の実態が徐々に明らかになっていく展開が面白かった。
2組のカップリングによる物語が素晴らしかった。
①ユミル×ヒストリア
身分を隠し、重い過去を背負う2人の出会いから互いを想い合うまでの過程が丁寧に描かれていると感じた。友情を超えてもはや愛。
最終話では、ユミルがヒストリアの幸せを願って訣別するという選択を取ったのが印象的。今後2人が再会できる機会は訪れるのか…楽しみに待ってます。
②エレン×ミカサ
最終話での巨人の大群に追い詰められる中でエレンが巨人化できず、死を覚悟したミカサがエレンへの想いを吐露するシーンが最高。美し過ぎる。
この作品のヒロインはやっぱりミカサなんだな、と感じずにはいられなかった。
終盤では、特にキャラクターの眼の描写に力が入っていたように感じた。
34話のエレンの眼は本気で怒っているのが良く伝わってくるし(若干怖い)、
36話の巨人の口から見えたミカサの眼は殺意を剥き出しにしているのが分かる(怖過ぎ)。
作画、音楽、声優の演技どれを取ってもトップクラスであり、どの回もあっと言う間にストーリーに惹き込まれてました。
2018年にはSeason3が公開予定ということで、続きも是非期待したいところ。
正解するカド(7)
画像引用元:© TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI
良くも悪くも問題作。
1話視聴終了段階で誰が正解(結末)を予想できるだろうか?
このアニメをカテゴリ分けするのは困難だけど、無理やりやるとすればSFとBLの要素が存分に詰まったギャグになるのかな?w
3Dアニメ特有のヌルヌル感に目を瞑れば、「ワム」が登場して世界情勢が動き出す6話あたりまでは今期トップの出来だったと思う。
「サンサ」あたりまではまだ付いて行けたが、「ナノミスハイン」登場以降は想像での補完も難しくなり、思考停止で展開を見守る他なくなっていた。
これが作り手側の狙いなら、完全に嵌ってしまっていますが…
最終話視聴後の主要キャラへの評価・感想
真道:交渉官としての本物の交渉が見たかった。あちら方面の交渉に関してきっちりこなしていたのは流石。
ザシュニナ:中盤あたりからその気質は感じられたけどいつから本格化したのか…最終話での動揺はらしくなかったし見たくもなかった。
沙羅花:可愛かったけどちょっとパワーが無さ過ぎでは?後継者に与える方に回したのかな。個性的なファッションセンスでは笑わせてもらいました。
花森:一番の犠牲者であり功労者だと思う。君はもっと報われるべき。
超展開さを求めるならば、これ以上なくうってつけの作品。
視聴の際には深く考えず、展開をありのまま受け入れるのが正解なのかもしれない。
月がきれい(8)
画像引用元:© 2017 「月がきれい」製作委員会
久しぶりに視たオリジナル純恋愛作品。
サブタイトルは全て実在する文学作品の題名。恥ずかしながら、読んだ作品は4/12しかなかった。
学生時代に近い経験をした描写が多く、映像を見ているだけで追体験しているような感覚ができた点に強く惹かれる。
主人公の小太郎は要所で勇気を出してチャンスをしっかり掴んでいったが、これが実際にはそうそう出来ないことで凄いところ。
一歩踏み出せば恋愛に発展したかもしれないようなイベントも案外あったのかもしれないなあ…と思わず感慨に耽ってしまった。
最初に純恋愛と書いたが、サブキャラ達の純じゃない恋愛もショートエピソードでちゃっかり描かれているのも面白い(中学生でラブホに入るのは止めておこうね)。
個人的には、遊園地での立ち振舞と小説のWeb投稿を小太郎に勧めたろまんがMVP。
途中やや作画が怪しい部分もあったが、背景は全般的に美麗。
終盤はしっかりと盛り返し、素晴らしいENDを描ききった。
最終話の視聴終了後、得も知れない虚無感に襲われたのは私だけではないはず…
次回、Vol.3では
「冴えない彼女の育てかた♭」等、その他の作品の感想と評価のまとめで締めくくりたいと思います。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。